医療法人社団 桐和会
あんしん、まごころ。タムスグループ
当院では、内視鏡検査機器のトップブランドであるオリンパス社製の最新機器を揃え、
上部消化管内視鏡検査(胃カメラ)及び下部消化管内視鏡内視鏡検査(大腸カメラ)による消化管の検査・治療を行っています。
当院では、経験豊富な内視鏡医(日本消化器内視鏡学会専門医及び指導医)が検査を担当しています。
食道がん・胃がん・大腸がんの早期発見及び治療に取り組んでいます。
近年、食生活の欧米化や体格の向上・肥満化により胃液が胃から食道へ逆流する「逆流性食道炎」が増加しています。
胸やけ・呑酸(酸っぱいものがこみ上げる)・胸部不快感・喉の不快感・しつこい咳などの症状がある場合、逆流性食道炎が疑われます。
不快な症状だけでなく、近年増加傾向にある特殊な食道がん(バレット腺がん)の原因にもなります。
胃カメラによる食道粘膜の詳細な観察によって逆流性食道炎の有無やバレット腺がん・通常の食道がんの早期発見が可能となります。
胃は胃酸という強い酸(塩酸)を分泌しているので、従来胃の中は無菌であると考えられてきました。ところが近年胃酸の中でも生存可能な菌の存在がわかってきました。それがヘリコバクター・ピロリ菌です。当初ピロリ菌は胃潰瘍の原因であることが明らかにされ話題となりましたが、その後胃がんの原因もピロリ菌であることがわかり、胃がん診療は治療から予防へと大きく変わってきました。
ピロリ菌は免疫能が未熟な幼少時に胃粘膜に感染するため、体から排除されることなく胃粘膜に慢性的な炎症を引き起こします。この炎症は何十年も続くため、結果として胃粘膜は委縮してしまい、がんが出来易くなるのです。
現在、胃がんにかかっている人の約95%がピロリ菌陽性であり、ピロリ菌感染者はそうでない人の20倍がんになり易いといえます。
胃カメラによる胃粘膜の詳細な観察によって胃がんの有無を確認したのち、同時にピロリ菌の有無を調べピロリ菌の除菌療法(薬を1週間内服)をすることによって、発がん率を約3分の1に下げることができます。
また、胃カメラによってもし胃がんが見つかっても、極めて早期に発見できれば内視鏡による治療によって胃を切除することなく完治させることが可能です。
現在日本人の2人に1人ががんになり、3人に1人ががんで命を落としています。
近年、食生活の欧米化と共に、大腸がんになる人が増加傾向にあります。2018年の統計予測では大腸がんの罹患数(がんになる人数)は全がんの中で1位、死亡数も2位となっています。
大腸がんはそのほとんどが、元は小さなポリープ(良性腫瘍)です。数年かけて大きくなり、がんへと変化し進行していくといわれています。
症状のない早期のうちにがんを発見し治療した場合は95%が治ると言われていますが、症状が出てから進行がんとして発見され、転移を伴っていた場合は治る可能性は10%以下であり、大腸がんがいかに早期発見・早期治療が大切な疾患であるかがわかります。大腸カメラで小さなポリープのうちに発見できれば、容易に切除・治療ができるため、大腸がんの予防にもつながります。
「胃カメラは苦しい検査」と思われがちですが、当院では、「らくらく胃カメラ」をコンセプトとして次の2通りの検査方法をご用意しています。
①鎮静経口内視鏡
検査の直前に鎮静剤を注射して内視鏡を口から挿入する方法です。検査中はほぼ寝ている状態のため苦痛がほとんどありません。検査後は1時間程度の安静が必要となります。
②経鼻内視鏡
専用の細い内視鏡を使って鼻から挿入する方法です。内視鏡が咽頭部に触れずに素通りするので嘔吐反射がほぼなく、痛みのない検査が可能です。検査後に安静の必要もありませんが、稀に鼻腔が狭い人に痛みや出血の可能性があります。
大腸カメラは事前に下剤を飲んで便を排泄し、腸内をきれいな状態にしてから行います。
大腸は蛇腹のホースを思わせるような細長い管状の臓器で、おなかの中でくねくね曲がって収まっており、体型や腸の曲がり具合、ガスのたまり具合などによって検査の難易度が異なります。
多くの場合は鎮静剤・鎮痛剤などを使わずに検査できますが、必要に応じて鎮静剤・鎮痛剤を使用することも可能です。
検査中にポリープが見つかった場合は、小さいものであればその場で治療も行えます。